自信が出てお洒落を楽しむ事ができます。
人がウィッグを着ける理由は大きく分けて二つある。
一つは、自前の髪を切ったりダメージを与えたりすることなく、長さや色を「変化させる」こと。
もう一つは、自前の髪が闘病やストレスなどで減ってしまったことに対して「補う」こと。
補う、という書き方をすると毛髪が抜けてしまうことを悪のように捉えていると誤解されるかもしれない。
けれど、実際、心身で痛みを感じている中で鏡を見た時に「以前の自分とは違う」と現実を突きつけられることを、辛く感じる人は少なくないと思う。
あるいは事情を知らない人から好奇の目で見られるのでは、という不安が起きてしまうかもしれない。
そう言った時の盾の役割として利用されることはとても多いと思う。
それでいて、ひとつ目の「変化」も、ただ単にオシャレがしたいから、という気楽でポジティブな理由だけでは、きっとない。
本当にしたい髪型だと職場の規定に引っかかる、とか、その性別なのに?という視線に晒されてしまう、という生きづらさがあるから、とか。
ウィッグを着ける理由は、大きく分ければ2つ。でも、「ポジティブなのかネガティブなのか」「どんな時に着けるのか」「ウィッグだと知られたくないのか、別に気にしないのか」背景までたどると、着ける人の数だけ動機はある。
確実に言えるのは、しっくりとくるウィッグに出会えた後の表情は、以前より明るいものになる、ということ。
休日の楽しみがひとつ増えた、と笑顔になる人。病気で滅入ることがあっても、オシャレが楽しめるということ。
私は私、何も変わらないのだ、と鏡に映る自分に胸を張れること。
「ただ被っている」わけではないし、頭に乗れば何でも良いわけでは決してない。
子供も含めて、人が「らしく」生きていくために、時に必要とされるものを扱っているのがスヴェンソンだ。